自然の中で働く一体感は、他では味わえないもの

始めは収穫のことばかり考えていましたが、始めてみると、実際は収穫のない季節にどれだけ手を掛けるかが大切であることが分かりました。すると、当初はスタッフが声をかけなければ動かなかった利用者さんの意識にも変化が見られ、今ではチームを作って、お互いに声をかけ合いながら、自主的に作業する姿が見られるようになりました。また販売についても、だんだんとご近所の方と利用者さんの間でお付き合いができ、利用者さんが直接注文を受けて販売をすることが増えてきています。

榾木を切りに行くのは冬に限定されるため、利用者さんと一緒に雪の積もる山へチェーンソーを持って行き、木を切る時にはみんなでロープを引っ張って、木を倒します。その喜びや一体感は、他の作業では味わえないものです。その他、以前より使っていた育成場が古くなり、雪の重みで使用できなくなった時、利用者さんと新たな場所を設計し、共に建設することで、完成した時の喜びを共有できました。